どうせやるなら効果的に!読み聞かせ必勝3か条
ただ読めばいいわけじゃない!?コツがあります
読み聞かせは、知育になる、読書習慣がつく、将来本好きになる、国語力(読解力)や語彙が豊富になる、などその効果の大きさは皆さん知るところであり、読み聞かせを否定する人はいないだろう。
しかし、ただ何となくしていてはもったいない。なぜなら読み方、読む本など、より効果的な方法があるからだ。
実は筆者も最初はただ何となく自分が気に入った本を読み聞かせていた。しかし、あまり興味がないのか、全く聞いてくれず、集中力がなくすぐにどこかへ行って別の遊びを始めてしまう。月齢的には座ってじっくり聞くことも十分できるはずなのに・・・(実際同じ歳くらいの子が聞けている!)
そこで色々調べてみると、読み聞かせ方や本の選びかたにもコツがあったのだ!
色々試すうちにこれまでは最初の2~3ページで脱落(注:別の遊びを始めたり、別の場所に行く)していたのに、聞いている時間が4~5ページ増えたり、本によっては最後まで聞けるようになったり。おもちゃを手に持っていじりながらだが、少し長い本も聞けるようになってきた。そこで、色々調べたり、試した結果の中から、どうせ読むならこの点に気をつけたほうがよい、効果的なよみきかせになる、という方法を「読み聞かせ必勝3か条」としてお伝えしたい。どれもお金も掛からずとっても簡単な方法なので、早速今日からすぐに始めて見てほしい。
効果抜群!読み聞かせ必勝3か条
はっきりゆっくり1音1音発音して読む
子供が集中して聞けない理由に、早くて分からない、という事が有るそうだ。音が聞き取れず、分からないから聞いていられないのだ。なので、ゆっくりと、一音一音発音する。この時抑揚をつけたり、感情を込めたりする必要はない。大事な事は助詞や助動詞、文末までしっかり意識して読む事である。
特に文末はおざなりになりがちだが、日本語は末尾や「ておには」で意味が変ったり、意味が付け加わったりする。また日本語習得においてそう言った使い分けの微妙なニュアンスは文法として習うというよりは感覚で身につけていく。その意味でも一音一音はっきりと発音することはとても大切になってくる。
音の良い本を読む
音の良い本とは、美しい日本語で書かれた本のこと。子供が分かる様な簡単な言葉を用いながらも子供の興味をひくには高等テクニックが必要である。絵本は文章が少ない分、選び抜かれた表現を使っている事が多い。そしてひとたびムダな語があれば、リズムが乱れ何となく耳障りの悪い文章になってしまう。つまり音の良い本とは、リズムや調子が良く、心地よく聞ける文章であること。そして「意味のある」擬音語をうまく使っている事。擬態語、擬音語が使っている絵本は多いが、効果音的な音などあまり意味がないものもある。情景をうまく描写していたり、より詳しい情報を加える様な音、またその音だけで意味があるような擬音がよい音と言えるそうだ。効果的な擬音は聞いていて楽しく覚えやすい上、子供をより絵本に引きつける。読み聞かせをしているうちに、こういった擬音を自然と覚え、音の楽しさがきっかけで子供が本好きになる、という素晴らしい効果を持っている。
好きな本を繰り返し読む
大人は飽きっぽく何度か読むと違う本を読みたくなるもの。しかし子供は気に入れば何度だって読んで欲しいもの。そんな時は、何度でも繰り返し読んであげるのがよい。何度も読むうちに自然と文章をおぼえてしまうこともある。そうなれば「しめたもの!」。子供は覚えるとより読み聞かせが楽しくなるし、今度は子供が大人に読んでくれるようになるかもしれない。そうなればさらに本が好きになる。さらに良い事は、音が先に入っていれば、その音に当てはめるようにして自然と文字も読めるようになることだ。
この読み聞かせ3か条は、読み聞かせをより効果的にする方法である。次回は、子供を本好きに育てる為の方法を書きたいと思う。
<参考にした書籍>
将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!
<コチラの記事もご一読ください。>
一部内容が重複していますが、子供がまだ自分で座れるか座れないかの頃の読み聞かせの第一段階で、どうしても座ってじっと聞いていられない子供への読み聞かせの方法を紹介しています。
>>じっと聞けない子供に英語の読み聞かせをする3つの効果的な方法